珪藻土は古代に海水中で育った藻が長年蓄積して出来たもの。珪藻とは黄色植物中の一網で、珪酸化した細胞膜をもつ代表的な植物プランクトンなのです。日本は海に囲まれているので、珪藻が化石になって土になったところは沢山あります。もっとも有名なのが能登半島で、半島の三分の一が珪藻土で出来ているらしい。非常に細かい孔が沢山有り、この化石化した孔がガスや水分をキャッチしてくれます。室内の湿度が高い梅雨時には、湿気を吸ってくれて部屋がカラッと、また冬の乾燥した時期には逆に水分を放出して、室内の湿度を一定にコントロールしてくれる、スグレ物なのです。抵抗力の低い子供や老人に優しい空間を提供できる、大変体に良い材料といわれています。もう一つの特徴は、粘りと弾性が有りヒビ割れ、目地の上に塗ってもひび割れの形が出てこないことです。塗り付け作業をするに至っては、珪藻土だけでは付着力が弱いので漆喰、ミジン粉、あるいは貝灰を入れてコテノリと延ばし、三mm.程度で壁・天井に塗りつけます。ここで大切なことは、木ゴテで仕上げること!せっかくの細かい孔が金コテで押さえると潰れてしまいます。雑に塗るのも良い感じの雰囲気に…
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